EV車用の急速充電器を導入してスムーズに運用していくためには、まずEV車の充電器について正しい知識を身に付けておく必要があります。そこで、ここでは急速充電器の導入を検討している事業者に向けて、EV車の充電器に関する基礎知識を紹介しています。
EV車の充電器は大きく分けると、普通充電と急速充電の2つの充電方法があります。 この2つの違いは、充電出力の大きさ。
高出力な普通充電器が6kWなのに対して、急速充電器は10kW以上。一般的に現在主流となっている急速充電器は、50kWタイプのものとなっています。
急速充電器は、充電出力が大きいため短時間で充電を行うことができるのが特徴。普通充電器は3kWまたは6kWの出力で、長時間かけて充電する方法になります。2つの充電方法にはメリット・デメリットがあるので、それぞれの充電器について確認しておきましょう。
EV(電気自動車)用急速充電器と普通充電器の違い
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EVは自宅の電源コンセントからも充電を行うことが可能ですが、移動中などの外出中に充電が必要になった時には、公共の充電スポットを利用することになります。
実は、公共用EV充電器は充電目的と設置施設に合わせて選ぶことがとても重要。EV充電器は利用するシチュエーションによって、充電方法にもいくつか種類があります。
EV充電器の導入や運用をしていく場合は、EVユーザーの充電シーンに合わせて適切な充電器を設置していくことが大切です。どのような場所にどのタイプの充電器が適しているのかチェックしておきましょう。
急速充電器を導入する際には、充電の仕組みについても把握しておかなければなりません。現在、公共の場に設置されているEV用の急速充電器は、主に2つの課金システムがあります。
1つは、充電している時間単位で利用者に課金されるタイプ。これは、充電した電気量に関係なく料金が決定します。
そして、2つ目は電力量に対して課金されるタイプです。急速充電器を使用した電力量(kWh)によって利用者に料金が請求されます。
急速充電器を導入する場合は、どちらの課金方法が自社にとってベストであるか検討しておくことをおすすめします。
EV(電気自動車)用急速充電器の充電の仕組み
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CHAdeMOは日本国内を始め世界中で設置・採用されているEV用の急速充電器規格です。EV用の急速充電器の導入を考えたことのある方なら一度は耳にしたことがあるでしょう。こちらのページではCHAdeMOとは何か、設置場所や対応メーカーについて紹介します。
自社の商業施設に急速充電器を導入する際、充電代による収益とEVユーザーの集客どちらを重視すべきか検討するため、まずは運用方法それぞれのメリットと、その運用が向いている施設を簡潔にまとめました。
該当の運用方法に当てはまる、代表的な急速充電器の提供・運用企業も紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
Green Quick Charge
(株式会社GREEN CHARGE)
特徴
こんな施設におすすめ
e-Mobility Power
(株式会社e-Mobility Power)
特徴
こんな施設におすすめ
【おすすめの運営会社の選定条件】
2023年1月15日時点、「EV 急速充電器 導入」と検索した際に表示される会社のうち、急速充電器の導入から収益の確認や料金回収までの運用サポートを行っていると公式HPに明記されているのは3社のみ。その中で、店舗を制限することなくどこの駐車場にも設置できる2社を厳選して紹介。
GREEN CHARGE:施設側で充電料金の設定・変更が可能で、電力量単位での従量課金制をとっている。
e-Mobility Power:日本にある急速充電器の87%以上がe-Mobility Powerのネットワークに連携している。